睡眠が大事
治療において睡眠はとても大きいウェイトを占めています。
睡眠を十分とれるかとれないかで、治癒経過に大きく差が出ます。
ストレスのある方はどうしても眠りが浅くなりがちです。
当院では熟睡できない方の為に睡眠の質を上げていく方法をお伝えしています。
早寝早起きを心がけ、寝る時間や起きる時間も規則正しくすると効果的です。
睡眠時間は7~8時間がベストです。
睡眠には様々な働きがあります
細胞の再生とホルモンの分泌
細胞の再生と成長ホルモンの分泌は、睡眠中に活発に行なわれます。
特に22時~2時の間には最も分泌が活発に行なわれ、この時間に質の良い睡眠ができていれば、皮膚や毛髪、骨や筋肉の成長などが正常に且つ潤滑に促されます。
睡眠が不足すると皮膚の新陳代謝が低下しまい、治癒は遅れてしまいます。
免疫力アップ
睡眠中は副交感神経の働きが活発になり、リラックスした状態になります。
その状態になると免疫細胞の活動が促進されます。 免疫力が弱まると、アレルゲンによる抗体反応が出てしまったり、アレルゲンに過剰に反応しまったりします。
結果として、睡眠が不足すると免疫力が弱まります。
疲労回復
活動していると脳も身体も消耗して疲労がたまります。 睡眠には、疲労を回復させる働きがあります。
睡眠不足だといらいらしたり、集中力が欠如したりすることも多く、体のだるさを感じたりという症状が出てしまいます。
メラトニンとセロトニン
熟睡する為には睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されなくてはなりません。
メラトニンは抗酸化作用があり、細胞の新陳代謝を促し、疲れを取ってくれます。
メラトニンが不足して睡眠不足や睡眠の質が低下すると、成長ホルモンが分泌されにくくなり、そこから免疫力低下や肌の老化などにも影響が出てきます。
メラトニンは朝日を浴びた後、14~15時間後に分泌され始めます。
朝日を浴びる行為は、生活リズムを整え、心身の健康にもつながります。
また、朝日を浴びると脳と身体を覚醒させる働きがある「セロトニン」が分泌され始めます。
セロトニンは夜、浅い眠りを保つために必要な伝達物質です。セロトニンが足りなくなると浅い眠りを維持できず、夜中に目を覚ますことが多くなります。
セロトニンは、心のバランスを整える作用のあるので、セロトニンが不足すると精神のバランスが崩れて、暴力的になったり、うつ病を発症すると言われています。
人体中には約10ミリグラム程度が存在しており、そのうち約90%は小腸の粘膜の細胞内にあります。
セロトニンは腸の蠕動運動に作用し、消化を助ける整腸作用があります。
セロトニンはメラトニンの合成に必要な物質なので、セロトニンが不足することでメラトニンも不足しやすくなり、その結果として寝付きが悪い、不眠、寝不足などが起こりやすくなります。
夜更かし、寝不足、徹夜、昼夜逆転の生活など不規則なライフスタイルがセロトニン不足を引き起こします。